亜鉛不足が招く身体の不調

亜鉛不足が招く身体の不調

ED&精子欠乏

ED&精子欠乏亜鉛はたんぱく質、DNAの合成に関わり、ホルモンの生成補助もしています。そのため体内に亜鉛の量が不足すれば、男性ならEDや精子の量が減るなどの症状が出てしまいます。
亜鉛は元々体内の吸収量が低く、食品からは約30%程度しか補給できていません。組み合わせる食品により更に吸収率が低下し、フィチン酸・食物繊維を一緒に摂ると減ってしまいます。また男性の場合はストレス・お酒・肉体労働・精液の排泄によっても体内の量が減るため、成人男性は女性より摂取推薦量が多くなっています。亜鉛は知らず知らずの内に摂取量が減りやすく、EDや精力減退の原因になるのです。
亜鉛を摂取したからといってすぐEDが改善したり、精子の量が増えるわけではありませんが、亜鉛が減る原因を抱えている方には役立ちます。

 

生理不順

生理不順というのは女性ホルモンの分泌が不十分だったり、卵子を上手く作ることができていません。これらに関係しているのが亜鉛なのです。亜鉛はホルモン生成の補助となったり、細胞を新たに作るたんぱく質やDNAの合成に関わっています。生理がまったくこない、不定期で安定しない方は亜鉛不足が関係している可能性があります。
生理を起こすためには卵巣の中で卵子の卵を育てていかなければなりません。この時に働くのが女性ホルモンで、亜鉛の不足で卵が育ちにくくなっているのです。女性の場合は過度なダイエット、菜食により亜鉛不足になっている方が多くいます。ダイエットで痩せたが、肌や髪のツヤが失われてしまったというケースでは、食事の中で亜鉛が不足していることがわかります。亜鉛は肌や髪の細胞を新しく作りだすためにも必要、かつ卵子の成長にも欠かせません。

 

胎児の成長不全

亜鉛不足は卵子を作り出すことができないのはもちろんのこと、妊娠した後の胎児の成長にも影響を及ぼします。
亜鉛は細胞分裂に必要となるミネラルで、受精卵が細胞分裂し体を形成していくためにも不可欠です。受精卵はたった1つの細胞が2倍3倍とどんどん分割していき、このときに大量の亜鉛を消費しています。もし亜鉛が不足してしまえば、健康な細胞分裂ができないのです。
亜鉛が不足している妊婦さんは、早産・胎児の成長が損なわれる症状が出やすくなります。受精卵が細胞分裂できず胎内で上手く育たなければ流産、生まれてくることができても低体重のことも多いのです。
妊婦さんは母体の健康のために必要となる亜鉛のほか、胎児細胞分裂に必要となる亜鉛も補給しなければなりません。妊娠初期には胎児の重要な器官ができあがるため、妊娠する前から亜鉛の量を増やす必要があります。

 

抗酸化力の低下

亜鉛は抗酸化ミネラルとして位置づけられています。抗酸化酵素を助ける役割をしており、直接酸化ストレスを無くすのではなく、抗酸化作用を持つ酵素を助けています。亜鉛はタンパク質合成に関わり、酵素も一種のたんぱく質のため、亜鉛が不足すれば抗酸化作用が低下します。
抗酸化作用を持つ成分として知られるのが、ポリフェノールやビタミンEです。これらは直接酸化ストレスを減らしますが、亜鉛を摂取したほうが栄養素の連携により効果が高まります。
抗酸化の働きは老化を防ぎ、シミやシワの予防にも役立っています。見た目年齢が高い方は、体内で抗酸化作用が上手く働けず、サビを防ぐことができていない証拠です。そんな方は亜鉛の摂取量についても見直しましょう。

 

免疫力の低下

免疫力の低下亜鉛には病気の元をやっつけたり、ガンを退治する力はありません。しかし免疫力や抗酸化作用と関係しているため、亜鉛が不足すれば病気を治す治癒力が低下します。
亜鉛は細胞分裂や酵素の働きを補助する役割を持っています。酵素は体の中の化学反応全てに必要となり、亜鉛が不足すれば酵素自体も上手く働かなくなります。その結果免疫力が低下し、人の体が持っている本来の治癒力が低下します。
亜鉛が不足すれば免疫細胞を新たに作りだすことができず、酵素も十分働きません。いくら免疫に良い栄養素を摂っても、亜鉛が無ければそれらは働くことも新たに免疫細胞を作りだすこともできません。酵素やリンパ球はたんぱく質でできていますが、その合成を促すのが亜鉛なのです。

 

肌の乾燥&シミ・しわ

亜鉛はたんぱく質合成に役立っているため、不足すれば肌の問題が出たり、髪のツヤが失われるなどの症状が出ます。肌の弾力を保つコラーゲンもたんぱく質の一種ですから、栄養が十分あっても亜鉛が無ければ合成に進みません。スキンケアで美容に良い成分を補っているのに、なかなか改善できないと感じる方は、亜鉛の摂取量についても見直しましょう。
また、亜鉛は細胞の代謝を高めます。シミやソバカスはメラニン色素が蓄積したのが原因となり、上手く排泄されていないためにできています。若い頃や子どもの頃はシミやソバカスは殆ど無かったのは、細胞の代謝が活発でメラニンが排泄されていたからです。肌は28日で生まれ変わり、代謝が良ければシミはちゃんと排泄されていきます。

 

肌荒れ&ニキビ

ニキビや肌荒れの原因は、肌の代謝が落ちているからです。肌の生まれ変わりを損なうと、古い角質が溜まりニキビとなります。また肌のキメが荒い・ゴワゴワすると感じるのも代謝が低下している証拠です。これら新陳代謝に関係するのが亜鉛で、肌の生まれ変わりを促す働きがあります。
亜鉛はたんぱく質合成に関わり、代謝に影響する酵素を作る補助にもなっています。亜鉛が不足すれば細胞分裂が促されず、古い細胞のまま蓄積されていき、肌のトラブルを引き起こします。
ニキビ、肌荒れしやすい・治りにくいと感じるのは亜鉛不足で代謝が低下しているからです。ニキビ体質の方でも亜鉛を摂取しておけば、跡が残ったりすることなく改善していきます。肌の皮脂対策だけでなく、細胞を新しく生まれ変わらせる亜鉛についても注意してください。

 

枝毛&薄毛

髪の毛がすぐに切れてしまう、枝毛が多い、抜け毛が増えたなどの悩みを抱えている場合は、亜鉛が不足している可能性があります。髪の主成分はたんぱく質ですが、このたんぱく質を合成するために必要となるのが亜鉛だからです。日常生活で十分なたんぱく質を補給していても、髪が弱いと感じる方は、合成が促されていない可能性があるでしょう。
健康な髪を作るためにはたんぱく質はもちろんのこと、亜鉛が必要です。育毛対策のサプリメントにも亜鉛が含まれるのはこういう理由からです。
また、亜鉛の吸収量は年齢共に低下しやすく、若い頃に比べると抜け毛が増えた・髪が細くなったと感じる人も多くなっています。年齢的な髪の悩みにも亜鉛はおすすめできます。

 

爪の異常

爪の変形や割れやすい症状は栄養の偏りでも起こります。爪はたんぱく質でできていますから、たんぱく質はもちろんのこと、それを合成するために必要な亜鉛も不可欠です。
爪は全身のバロメーターともいわれています。何か異常が現われれば、体のどこかに問題を抱えている可能性があります。その中でも爪に白い斑点ができる際は、亜鉛不足のことが多いため注意しましょう。また亜鉛が不足すれば爪の代謝が悪くなり、爪のツヤが失われたり、爪の伸びる速度が遅いと感じられたりします。亜鉛が無ければ爪の細胞を作りだすことができず、古いままとなるため輝きが失われていきます。子どもの爪は何もしなくてもツヤがあるのに対し、加齢に伴いくすんだ感じになるのは代謝が落ちているからです。

 

味覚障害

亜鉛不足の症状としてよく知られているのが味覚障害です。近年は若い人にも増えており、味がわからない・味が薄い感じがすると訴える人が増加しています。これは亜鉛不足により味を感じる器官の代謝に異常があるからです。この部分は味蕾と呼び、代謝が激しい細胞のため亜鉛不足で影響を受けます。亜鉛はたんぱく質やDNAの合成に必要で、新しい細胞を作るためには不可欠です。食事の偏り、ストレス、無理なダイエットなどにより亜鉛が不足すれば、味蕾を作ることができず味の感覚が麻痺します。
特にインスタント食品、ジャンク食品、加工食品を食べる人に多く、これらの食品には殆ど亜鉛が含まれていないため、食生活で不足してしまいます。一人暮らしで食事が偏っている方にも味覚障害が増えているのはこういったわけがあります。