亜鉛不足の原因

亜鉛不足の原因

亜鉛の含まれていない食品の摂取

亜鉛の含まれていない食品の摂取亜鉛は牡蠣・肉類・卵・海鮮類など、たんぱく質が高い食品に多くなっています。逆に少ないのは、インスタント食品・スナック菓子・ファーストフード・加工食品・カップ麺など、炭水化物量が高い食品です。普段から糖質の多い食品を摂る習慣がある方は、亜鉛の摂取量が不足している可能性が高いといえます。
これらの食品は、一人暮らしで外食が多い方・好きな食品が偏りがちな方・間食する方などに多い傾向があります。また、ベジタリアンで動物性たんぱく質の摂取量が少ない方も、同じように亜鉛の量が不足しやすいため注意しましょう。女性の場合はダイエットのために菜食を中心とし、亜鉛が不足している方がいます。ご自分の食生活で亜鉛が不足していないか見直してみましょう。

 

ストレス

亜鉛は脳の神経伝達物質の合成に使われます。そのため亜鉛が不足している人は、イライラしやすい・精神が安定しないなどの症状を感じることがあります。
人がストレスを感じるとどうなるかというと、肝臓でストレス物質が多く作られ、亜鉛を消費しやすくなりストレスを更に感じてしまうのです。現代人は様々なストレスをかかえている人が多くいますから、脳を安定させるためにも亜鉛を摂取すると良いでしょう。
また、うつ症状がある方など精神障害をかかえている方も、亜鉛を摂取することで症状が緩和される可能性があります。病院に行くほどではないが、軽度のうつを感じている方は、サプリメントなどで補給するようにしてみてください。栄養不足は精神にも影響を及ぼすため、規則正しい食事が基本となるのです。

 

亜鉛の吸収を阻害するものを含んだ食品の摂取

亜鉛の吸収を妨げる栄養素は色々なものがあります。特に食事として摂る場合は、他の栄養素とも組み合わせて摂取すると思いますから、吸収率についても考慮しながら食べるようにしましょう。具体的に吸収を妨げる栄養素は次のようなものがあります。

食物繊維

海藻類の食物繊維に注意しましょう。

タンニン

コーヒーやお茶などに含まれるタンニンが吸収率を下げます。食事と一緒にお茶を飲むのは避けましょう。

シュウ酸

ホウレンソウなどに含まれる成分です。

フィチン酸

穀類や豆、インスタント食品に多い成分です。種子の皮に多く、全粒粉の食品との相性は良くありません。

ポリリン酸

スナック菓子、インスタント食品など加工された食べ物に多く含まれます。

カルシウム

過剰摂取になる場合吸収率を下げます。

 

アルコールの大量摂取

アルコールを飲むと肝臓で分解されて排泄されるのですが、このときに働いているのが酵素です。この酵素を活性化するのに役立つのが亜鉛というわけです。アルコールを飲む機会が多い場合や、一度に大量の摂取で亜鉛を多く消費します。
普段からアルコールをよく飲む方は、亜鉛の消費量は普通の人より多くなるため、積極的におつまみなどで亜鉛を摂取しましょう。例えばピーナッツやアーモンドなどのナッツ類、牡蠣料理、牛肉料理、チーズなどです。そのほか魚介類や大豆にも多いため、焼き魚やお刺身、冷奴などもおすすめメニューです。
お酒のおつまみによくチーズ、ナッツが登場するのも亜鉛を効率よく摂取でき、肝臓の働きを高めてくれるからなのです。アルコールは単体よりも、何か食べたほうが分解が良くなります。

 

激しい運動・労働

亜鉛は汗からも排泄されるため、激しい運動をする方・肉体労働の方は消費量が多くなります。
例えば、学生さんでは部活に入ってスポーツをする機会が多い人、社会人では屋外の仕事や営業で外回りが多い人は注意が必要です。部活をしている子どもに貧血が見られるのも、亜鉛と関係があります。亜鉛は赤血球の合成に関連し、赤血球が不足して全身に酸素が届きにくくなります。社会人の場合も汗や尿と一緒に亜鉛が排泄されるため、消費量が多い方はサプリメントなどで補うようにしましょう。大人でもスポーツ選手は積極的に亜鉛を摂取したほうが良いといえます。
そのほか、肉体労働ではなくても暑い場所で仕事をしており、汗をよくかく方も注意するようにしてください。汗が多くなりやすい夏季は亜鉛が不足する可能性があります。

 

薬や治療の影響

薬や治療の影響亜鉛は薬物により消費量が多くなります。持病をお持ちの方で、長期間薬を服用している場合は、亜鉛の消費量にも注意しましょう。亜鉛は体内の量が減ると免疫力を低下させるため、病気の治療のためにも不可欠な栄養素です。
薬物の影響では、例えば高血圧の薬で長時間服用が必要なもの、抗がん剤や放射線治療など体に負担となる治療なども含みます。ほかにも風邪薬などでも処方されることがある抗生物質、細菌感染で使われる抗菌剤なども影響しやすくなっています。
薬は亜鉛の消費量を下げますが、サプリメントで補う場合は薬との飲み合わせに注意してください。医師または薬剤師に相談した上で飲むようにしましょう。薬によっては亜鉛サプリで薬の効果が下がるものがあります。

 

病気の影響

亜鉛の消費量は病気の影響を受けるものがあります。腎臓機能の低下、胃腸障害がある方は注意が必要です。
腎臓機能が低下している方の中には、食事制限を実施され更に亜鉛不足になっている方もいます。そんな場合にはサプリメントの補給が役立ちますが、飲む場合は必ず医師に相談した上で利用するようにしてください。腎臓の薬との相性が悪く逆に腎臓に負担をかけてしまう場合、腎臓機能が落ちているため亜鉛が適切に排泄できないリスクもあるからです。
また胃腸障害を起こしている方は、栄養が適切に吸収できず排泄されてしまいます。そのような方は食事のみでは十分な量が補給できないケースもあります。サプリメントで亜鉛を別途摂取し、食事で補給できない分を補うと良いでしょう。
ただしこれらの病気がある方は、亜鉛の過剰摂取で逆に腎臓や胃に負担をかけることがありますから、具体的な摂取量については医師に相談してください。